言の葉は霊となりて、怪を定める。言葉が明確に力を持っていると言う描写は、小説ならではの表現方法だと思いました。享楽主義なシャドウと、奇譚師小泉のかけあいも小気味良い。素麺のような読みやすさは偽り無し。
言葉による定義で淀んだ流れの力を失わせる、小説という表現形式に親和性のあるお話だなぁと感じます。異能ではなく、目に見えぬ世の理を用いて事を収める仕組みが味わい深い。次第に明らかになるかもしれない相方の背景も気になるところ。