Fラン自己鑑定スキルという何の役にも立たない(と思われていた)能力のせいで、迫害されていた少年・タオ。
彼がアウトローな商人・メルカドと出会い、理不尽な世界に反逆していくファンタジー作品です。
流行りの「鑑定スキル」という王道の設定を下敷きにしながらも、精緻な世界観の設定と純文学にも通じるハードボイルドな空気感が素晴らしく、他の類似作とは一線を画す圧倒的な重厚感を生み出しています。
タオとメルカドのバディとしてのやり取りにもグッと引き込まれました。
まだ第一章読了時点ですが、何の役にも立たないと蔑まれていたタオのスキルが、世界の秩序の根底を覆すようなとんでもないものになりそうな展開は、最高に熱いです!
重厚なストーリーを読み解く知的な面白さと、理不尽を覆す少年漫画のような熱さが同居した完成度の高い一作です。
一味違う骨太なファンタジーを探している方に、強くおすすめします!