「バズりたい」という今っぽい欲望と、異能事件を追う探偵ものが見事に組み合わさった作品です。
主人公・二階堂詩織は、ただの学園アイドルではありません。
人の心を風景として視る異能を持ちながら、その力は人気に左右される。
つまり、事件を解くためにも、アイドルとして輝くためにも、まずは注目されなければならない。
この設定がとても面白いです。
配信、ランキング、アンチ、学園内での人気争い。
華やかなアイドル要素の裏側に、異能犯罪の不穏さがしっかり潜んでいて、読み進めるほど「可愛い」だけでは終わらない物語だと分かります。
詩織の未完成さも魅力的です。
最初から完璧な探偵でも、無敵のアイドルでもないからこそ、応援したくなる。
失敗しながら、もがきながら、それでも前に出ようとする姿に引き込まれます。
学園アイドル、異能、探偵、配信社会。
好きな要素がひとつでも刺さる方には、ぜひ読んでほしい作品です。