特産品を探そう!

楽しい食事の時間が終わりスノー王国の人々も久しぶりの満足のできる食事に喜んだ。

そして次の日になりました。

シオンは護衛を連れて王都シェルを歩いていた。


「う~む、やはり物資が少ないのぅ。食料以外に物を売っている店が少なすぎる」

「皆さん食べていくだけで精一杯の様ですね」


クレスト王国は貴族が私腹を肥やして民が苦労していたが、スノー王国には雪の影響で余り産業が育ってないようじゃな。


「なにか産業にできるものでもないかのぅ?」


キョロキョロしながらしばらく歩いたが、めぼしいものは無かった。王都の中から外にでると、多くの田畑が目についた。


「秋だと言っても田畑に何も無いのは寂しいものじゃな」


神眼で田畑を見てみると、『薬物の影響・弱』と表示された。これなら雪が降って水で流されれば次の畑はなんとかなりそうじゃな。


王都シェルの横には大きな川が流れており、農業水や民の飲水に使われている。


「水に関しては問題なさそうじゃな?」

「そうですね。山脈から雪解け水が流れてきており水質は問題ありません」


しかしいくら水あってものぅ?

これがあれなら───


うん?

探してみるのもありか?

神眼を酷使するが、もし見つかればスノー王国が活気つくかも知れん。


「セツナ、少し思いついた事があるのじゃ」

「はい、姫殿下なんでしょうか?」

「これから神眼を使う。妾が倒れたら運んで欲しいのじゃ」


!?


「そんな危険な事はお止め下さい!他国の事ではありませんか!姫殿下がそこまでする必要はありませんよ!」


シオンは悲しそうな顔でセツナをみた。


「妾を想ってのことじゃがそんな悲しい事を言うでない。妾は約束したのじゃ。できる限り助けると」

「でも姫殿下のお身体が………」


「なぁに、力を使って眠るだけじゃ。心配するでない」


セツナは祈るように言った。


「本当に命の危険などないのですね?」

「我が女神ノルン様に誓って」


セツナは本当に無理しないようにと最後に言った。


「さて、やるかのぅ!」


神眼フルパワーじゃ!


意識を集中して周辺の大地を調べた。

ない。

ない。ない。

ない。ない。ない。

ない。ない。ない。ない。


この周辺にはないか。

ならば少し遠くを調べるまで。

しかしどこまで調べる?

あっ、あのスノーガーデンのあった周辺から調べてみるか。


グググッ!?

流石に辛いのぅ!

じゃが…………あったのじゃ!

たまには直感に賭けてみるのも悪くない。

『これ』もスノーガーデンを育てる要因だったかも知れんな。


シオンはゆっくりと眼を開けるとセツナに言った。


「み、見つけたのじゃ。これでスノー王国は救えるのじゃ………」

「シオン姫殿下!?」


「も、目的のものは………スノーガーデンの生えている地下に……あ…る」


シオンはそう言い残して意識を失った。

セツナとその護衛達はシオンを担いで泊まっている屋敷へと戻った。


「何があった!?」


ぐったりしているシオンを見て、別件で同行できなかったクロードが大きな声で詰め寄った。


「実は───」


セツナからの報告を受けてクロードはセツナを責めた。


「なぜ止めなかった!せめて一度戻って我々に相談の上で、治療班など同行させてから許可を出さないか!」

「申し訳ありません。万が一の時は私の命で償います」


セツナは深く頭を下げた。

言い訳など一切しなかった。


「・・・・万が一など縁起の悪いことを言うな。すまない、言いすぎた」


シオンをベットに寝かせて再度、主要メンバーを集めて相談した。


「なんと!姫殿下様がそこまでしてくださるとは・・・」

「どうして他国のことなのにそこまでしてくれるんだ!?」


ユキネとハクトは自分達の不甲斐なさを恥じた。


「姫殿下はそういうお方なのです。女神様のためとか言いながら、ほっとけないんでしょうね」


セツナは愛おしい様にシオンを思い浮かべた。


「それで、姫殿下はあのスノーガーデンの群生地の地下に何かあると言われたのだな?」

「はい、意識がなくなる前にそう言い残しました」


ハクトが立ち上がった。


「すぐに掘りにいく。これ以上世話になりっぱなしになる訳にはいかない!」

「しかしもうすぐ日が落ちますよ。秋とはいえ夜は冷えます。明日の朝でもいいのではないでしょうか?今のうちに他の者に声をかけておきます」

「ハクト殿、気持ちはわかるが落ちついて明日の朝一に準備をしてから向かうぞ」


ハクトは歯を食いしばりながらわかったと言った。


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