はずかしながらグラニテを知らず。グラニテって何だろう、という疑問を抱えながら読みすすめ、読み終わってからその意味を調べました。意味を知って、「ああ、なるほど!」と唸らせる作品でした出だしから展開、言葉やキャラクター、物語の長さなど、すべてがきれいにまとまっていて、プロのシェフが作るフルコースのような見事な作品です。ごちそうさまでした。
とても完成度の高い作品でした。まず設定が抜群に面白いです。「そんな着眼点があったのか」と思わされる独創性があり、読み始めた瞬間から世界観に引き込まれます。さらに文章が巧みで、不穏さ・妖しさ・魅力が丁寧に積み上げられていくため、自然とページをめくる手が止まりませんでした。ただ奇抜なだけではなく、読後にしっかり余韻を残してくれるのも素晴らしい点です。短編としての密度も高く、強くおすすめできる作品です。
愛情も劣情もすべて呑み込んでいく。 それは様々な味を伴い、そして狂おしく。 手紙の悪魔。いや、飽食の悪魔かもしれません。 そこに際限はなく、尽きることもないでしょう。 人という存在がいて、書くという行為がある限り。 書けば終わってしまう。 しかしそれを存分に味わってくれる存在がある。 あなたはそんなとき、書きますか? 書きませんか?