今宵、事故物件に数十体の悪霊が呼び集められた――どれもこれも札付きの悪、生かしちゃおけないものばかりだ。生きてないけど。
ゲームマスターは高らかにデス・ゲームを宣言する。
『個の消失を出来る限りたくさん見たい。失われる間際にしかない魂の輝きを感じたい』
生者に言ったらダメなものでも、死者、それも悪霊だったらOKだよね精神で話が進んでいく。
そして、そんな魑魅魍魎のスタジアムに、生者――この物件に住む予定だったらしい男――がひとり。
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ホラーというものは、理由のない、理解を超えたものに対する恐怖で成り立っているわけであるが、
その対象は怪異であったり、主人公であったり、世界であったりそれぞれだ。
しかしごく稀に、作者ェ……となるものがある。それがこれである。