本作は、夏目漱石の『吾輩は猫である』のパロディという形式を取った文明論です。原作をリスペクトした“個性豊かな登場人物達の会話劇”という形式を通して、「これからの人類はどうあるべきか」という問題に対して、考えさせられる物語となっています。深淵なテーマを扱っていますが、随所にユーモアも散りばめられていて、クスッと笑える点も魅力の一つだと思います。ぜひ読んで頂きたいです。
この作品、私の好みです。AIが見つめる人間の滑稽さ。この物語を読むと、メタバース世界で人間が語る内容は、実のところ発展していないことに気付かされる気持ちになります。AIに気遣われることのないように、私は自分を保っていきたいと考えました。文章もさることなが、テーマも含め、すいすいと読めるのも魅力です。オススメします。