魔法がある異世界で、時計修理という職能を通して人の想いをほどいていく日常ミステリ。派手な事件ではなく、古い時計に残された違和感や、依頼人が抱えた小さな後悔、思いをアリアが職人として丁寧に読み解いていきます。専門的な時計描写がしっかりしているのにすっきり読みやすく、人の体温へつながっていくのがとても良いです。紅茶、あるいは温かいスープとともに読みたい作品です。