第1話だけでも情報量が凄い。消えかけた少女、異形、現れるリボルバー、そして気づけば若返っている中年探偵この密度を3,000字以内に収める構成力がクロ作品らしい。スローテンポな導入から異形との格闘、そして「なんじゃ、こりゃあああ‼」という着地まで、テンポの緩急が巧みで飽きる暇がない。「触れることで形が保たれる」という設定が、戦闘と関係性の両方に機能しているのが面白い。「幼馴染惚気話」とはまったく異なる顔を見せつつ、同じ著者の筆と分かる切れ味がある。