実際の元素命名史を下敷きにしながら、堅苦しくならず、研究所の日常コメディとして読ませてくれるところが魅力的でした。幽霊の未練を妙に真面目に受け止めてしまう流れもいいです。科学者らしい理屈と、ちょっとズレた情熱が噛み合っていて、短い中でもキャラクターの勢いが伝わってきます。理系ネタが好きな人はもちろん、少し変わったショートショートを読みたい人にもおすすめできます。