この作品は、かつて<角川学園ミステリー&
ホラー小説コンテスト【ナツガタリ'25】>に
応募されていた衝撃のミステリー・ホラー
『廉井徳夫君を探しています』
只でさえ当時の話題を攫ったものだが、何と
更に大胆に加筆修正を行なった作品である。
勿論、骨子は変わらず
或る男性が出張先のビジネスホテルで謎の
メッセージを受け取った事から始まる。
恰も過去からの亡霊の如く付き纏う、謎の
同級生、廉井徳夫とは一体、何者なのか。
奇しくも、それは二十五年前に小学校で
起きた一連の事件に密接に関わりを持つ。
だが。
既に読んでいる筈なのに。
全く違う物語を見る。それは同じものを見て
全く違うものだと判ずるが如く。
小説に幻惑される。
登場人物に惑わされ、恐ろしい過去の
幽霊に怯え、知っていた筈なのに全く違う
貌の謎に心拍数が跳ね上がるのだ。
既に読んでいたとしても、全く別の
世界を観るだろう。
勿論、初めて読む者は心して掛かるのが
良いだろう。まさに、本格推理を要する。
そしてホラー味もマシマシ。
これを読まない手はない。
いつまでも手元に置きたい作品だ。