さよなら。と言われる前に
灰簾石
0月
彼女を初めてみたのはいつだっただろうか。
確か、満開の桜が散り始め、葉桜になりかけた頃だったはずだ。
一つ。また一つと忘れていってしまう前に。もう一度。君に会いたい。
叶うのならば。最初からやり直させてくれ。
そう思うのは罪なのだろうか。
そんな問の答えを見いだせないまま。俺は大きくて小さい世界の渦に飲み込まれてゆく。
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