派閥争いに敗れた文官が、最果ての地で「本当の仕事」を見つけ出す物語。派手な魔法で解決するのではなく、税制や流通、教育といった「社会の仕組み」を一つずつパズルのように組み上げていく過程がとにかく心地よい。ボロボロだった領地が、レオンの手腕で劇的に、かつ論理的に再生していく様子は、最高のカタルシスです。
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重厚な筆致で描かれる「泥に沈む辺境の絶望」と、それを「構造」として冷静に分析するレオンの冷徹な知性が火花を散らす、圧巻の導入部です。「感情」ではなく「計数」で状況を把握しようとするレオンの特異なキャラクターが、物語に強烈な芯を通しています。