嘘と桜とレモネードへの応援コメント
短いながら颯太の切なさやるせなさがとてもよく出たお話だと思います。
>レモネードの氷がからりと崩れて、僕の代わりに返事をした。
この一文は本当にステキだと思います。
指摘と言うかアドバイスと言うかあくまで私ならこうすると言う箇所が3点ほど。
まず、他の方もおっしゃっているように颯太の年が不明という所です。
書き出しがセリフというのはよくあるパターンですが、しばらくそこがどこなのかなど情報がなく、情景が浮かんできません。
ふたりの年齢とともにそういった情報を上手く最初に挟み込めるとより入り込みやすいかなと思います。
次に『出て行く』という言葉の使い方です。
今生の別れになるような重さを想定しているのでしたらそれでも構わないのですが、病院を転院する時にこの『出て行く』がいい表現なのかどうか判断がつきませんでした。
確かに難病には命に関わる病気もあるのですが。
『行ってしまう』とかでしたらわかるのですが。
最後は本当に私ならこうするというやり方なのであまり気にせずお読みください。
春香の花言葉の嘘が、たとえばもっとコミカルに『お姉ちゃん大好きって意味らしいよ』みたいな感じにすると、颯太から笑顔がもれて「微妙」という返しもきっちり合うのではないかなと思います。
さらに本当の花言葉の意味にも上手に繋がるかなと。
みんな本当の意味を調べると思いますし、春香のついた嘘と比べるので、ああなるほどとなる嘘の生かし方もあるのではないかなと。
ステキな物語をありがとうございました!
面白かったです!
作者からの返信
ありがとうございます。
ご指摘をいただけるのは実は褒められるより嬉しかったりします。せっかくの企画ですし。
情報を出す順番と選択はいつも苦悶と苦悩の日々です。難しいです。本当に。
「出て行く」は病院ではなく「この街を」ですね。レギュレーションで開示済みだと甘えてはしょった私が悪いです。すみません。あるいはレギュレーション通り「街を離れる」というワードチョイスをすべきだったかもしれません。
嘘の使い方についてはこの掌編の心臓であるためかなり細かい仕込みが入っており、いじりにくいというのが正直なところです。もし短編にリライトするなどの機会が今後あれば、コミカルに振るなど表現の幅を広げる方向で再構築を試みてみようと思います。
大変勉強になります。ありがとうございました。
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
桜の花ことば(フランスver.)、調べました。春香が転院に対して・自分自身の体調について本当はどう思っているのかが隠されており、意味が分かると颯太の反応により一層胸が痛みます。
遠回しに本音を零しつつも去っていく春香と、彼女に言いたいことは色々あるのに言えない颯太の対比は、私が書いた『噓と桜とレモネード』と構図が似ており、その意味でも興味深く読みました。本作の春香と颯太は、お互いに離れたくないという思いがありつつも共に表に出せない、という状況で春香は姉らしく「あえて表に出さない」、颯太は弟らしく「言いたくても言えない」のが姉弟設定もあいまってしっくり来ていました。また、冒頭で書いた「その場ですぐはわからない、桜の花ことば」を使ってもう一段階隠していた本音を弟にだけ示す春香がけなげで、手術の成功を一読者として願いたくなりました。
アドバイスOKとのことでしたので、以下「私が直すとしたらここかな?」と思った箇所を記載いたします。
<アドバイス箇所>
見落としていたら申し訳ありませんが、春香の学年(中学三年生)がわかるのに対し、颯太の学年が不明なのが情報の非対称性を感じました。語り手は颯太なので、彼の年齢が明確になったほうがより感情移入しやすいのではないかと思った次第です。
例えば颯太にいろいろな嘘をつく春香が、「そうかーもう颯太も○○年生だもんね。この嘘は通用しないか」といった台詞を放つと、自然と颯太の年齢が明らかにできそうです。
作者からの返信
ありがとうございます。
機微をすくい取っていただけてうれしいです。
アドバイスも受け取りました。
颯太の学年は明確に設定されているのですが、うまく紙面に落とせませんでした。私の筆力では情報が余白を食べてしまうという判断でした。そうですよね、春香に言ってもらえばいいんだ。非常に参考になります。今後に生かします。重ねてありがとうございます。
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
私事になりますが私も難病です。
ひとつ寛解しもうひとつは服薬継続中。
友人と恩師もやはり内臓の難病で……
嘘でなければならない言葉も強いのですが。。
>家族は壊れてしまうと思ったから。
この言葉がとても強く鳴り響きました。
医学が進んだ現在でも治せない病はある。
病人に距離からも心も寄り添うのはやはり肉親。
颯太くんが何歳かわからないけどお姉さんが不安なのと変わらない
それくらいの不安を抱えているのかもしれない。
でも忘れないでいて会話を空気を言葉の色あいを、と思う泣
作者からの返信
ありがとうございます。
そうですね、肉親であるからこその寄り添い、そして痛みの強さなのだろうなと思います。
難病当事者の方からコメントをいただけると、身が引き締まる思いです。
良い経過を願っております。
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
短いお話なのにとても濃厚で、ぐっとくるものがありました。
気丈に振る舞う春香の姿、元気づけなきゃと思うのに上手く言えない颯太、泣いていた両親……家族それぞれの姿が胸に迫ってきました。
フランスでの桜の花言葉調べました!見た途端、鳥肌が立ちました。
他の嘘と絡めつつ最後のオチに持ってきて、明記はせず颯太の反応だけを描くという……センスの塊では……?
素敵な物語を読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
ありがとうございます。
素敵な物語と言っていただけるのはとてもうれしいです。
つらいときほど明るく振舞う。そしてそれがわかってしまうというのが一番しんどいところですね。
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
こんばんは。この度は企画へのご参加、誠にありがとうございます。さっそくですが感想を!
短いながらも濃密な物語、堪能させて頂きました。まず目を引くのが姉弟という二人の設定です。今回のあらすじでは、二人の仲を明言していませんが「恋物語」が多くなるんじゃあないかな、と思っていました。しかし本作は「姉弟」という設定です。参加作では珍しい設定だと思うのですが、これがとてもお話とマッチしていて、本作にしかない魅力を引き出していると感じました。絶妙な二人の距離感が、その柔らかい筆致と相まって愛おしいと感じられます。
中でもお姉ちゃんのキャラが秀抜で、難病を抱えているのに気丈に振る舞い、弟に寂しい思いをさせないようにしているのが行間から感じられますし、さらには弟も「お姉ちゃんを元気づけたい」と思っていて、その姉弟愛が美しく描かれていると思います。
私がとても心に残ったのは、嘘の使い方です。特に「フランス語での桜の花言葉」にはぐっとくるものがありました。この答えを敢えて作中で説明しないというところにも痺れます。それによってこの「花言葉の意味」がとても重要なものとなり、思わず唸ってしまうほどの完成度でした。
約1600文字という、参加作の中では比較的短いお話でしたが、とても素晴らしい読書体験をさせてもらったお話でした。とても素晴らしかったです!
改めてになりますが、この度は企画へのご参加、本当にありがとうございました!
作者からの返信
ありがとうございます。
深く読み解いていただいてうれしいです。
アイデアをまとめながら散歩していて病院の前を通ったときに、この話に決まりました。
読者としても楽しませていただいております。楽しい企画をありがとうございました。
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
姉弟という関係という切り口に、まず驚かされました。
冒頭から嘘が連発されているのも斬新ですね。
「なるほど、そうきたか~!」と唸りました。
嘘だという前提が共有されているからこそ、連発ができる嘘の軽やかさ。
そして軽やかな嘘の中に混じった「本音」の重さ。
この「本音」をずっと抱えていた春香の気持を思うと、春香にとっての颯太の颯太の存在が特別だったのかな、なんて想像してしまいました。
物悲しくも、素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
ありがとうございます。
冒頭から嘘で始まる構成を思いついたことは、この企画への参加を決意するモチベーションになってくれました。
言えない本音を抱え続けるのはつらいですから、颯太の存在はやはり特別でかけがえのないものなのでしょう。
編集済
嘘と桜とレモネードへの応援コメント
企画から拝読させて頂きました。
参加作品の中で比較的短い文章量にもかかわらず、春香と颯太の関係性や背景、家族とのしがらみやその後を連想させる、非常に密度の濃いストーリーでした。
レギュレーションの内容を綺麗に回収しつつ、病気による二人の別れという王道でシンプルな骨組みの構造に、春香から颯太に語られるとりとめもない嘘とそこに隠されている本当の嘘が加わることで、二人の人間性やこの物語の温かみと寂しさを絶妙なバランスで成り立たせていると感じました。
フランスの桜の花言葉からこの話と終わり方を連想して描いたのでしょうか?
静かな余韻を含んだ素敵な、それでいて切ない終わり方だったと思います。
指摘アドバイスOKとのことで、僭越ながら個人的な意見としては……
この物語はフランスの桜の言葉ありきで真に完成すると思いますが、それを知らない読者は自分で意味を調べないとならないので、”小説の中だけで物語が完結しない”のがちょっとだけ惜しい気もします。エンディングに際して、颯太の思考をそのままなぞる事ができず彼と読者の感情が分離してしまうこと、読後に物語への余韻ではなく「どういう意味なんだろ」という疑問のモヤが生まれてしまうこと、そのモヤを晴らすために調べものをするにあたって物語の世界から一旦離れて現実に思考を切り替えないとならないこと、などが惜しいと感じた理由です(ちなみに僕はしっかり調べました、笑)。
個人的には非常に好きな終わり方ですし、読者の誘導まで含めて作者の意図通りなので、巧みな構成であることは間違いないと思います。
全部を説明してしまうと、それはそれでこの美しい情緒が台無しなので、物語の中に伏線的にそっと答えを忍ばせておくとか、しっかり完結はするけどフランスの桜の花言葉を知ることでさらに深い感動的な意味になるとか、そういう表現もアリかもなぁ、と思いました。
作者からの返信
ありがとうございます。
ご指摘は非常に的を射ていると感じました。確かに書く方が読者に対して誠実ですよね。
私自身も不安はありましたが、でもせっかくの企画なので挑戦してみようと思いこの形で出すことにしました。
結果として多くの方に調べていただけたのは企画の性質上、好意的に読んでくださる方が多かったこと、また「自身も書き手である方」に読んでいただいたからではないかと思います。
伏線、そうですね。読者任せにせず自立した作品が書けるよう今後も努力します。鋭いご指摘をありがとうございました。