かなり陰湿で救いの薄い世界観なのに、設定の切れ味が強くて一気に読まされました。「魔法=厨二病」という価値観に侵食された異世界という発想が面白く、いじめ描写も“現代的な残酷さ”があります。特にキエの感情が壊れかけた瞬間に魔法が暴発する流れが非常に不穏でした。消滅魔法の描写も静かなのに恐ろしく、最後のお守り消失で一気に物語の底知れなさが増しています。