一見すると王道の異世界ファンタジーの殻を被っていますが、その中身は緻密な設定と論理の積み重ねによって描かれた重厚なハードSF小説です。
魔法などのフワッとした概念を、コンピューターシステムのような圧倒的なロジックでSF的に解釈した斬新な世界観はまさに圧巻。
非常に緻密で理詰めな設定でありながらも、見えないものが見えてしまうクールな少女と、冒険者の少年がバディを組んで「世界」という強大な敵に挑んでいく展開は、ただ単純に胸熱で読める王道ファンタジーとしても高いレベルで完成されています。
果たして、二人の冒険と戦いの行方は如何に?
今後も目が離せない、極上の「異端系」異世界ファンタジーです!
この世界の設計図が見えるなら、あなたはどうしますか?
そしてその設計図にバグがあることを知っているなら?
この物語のヒロイン「ナオ」はそんな「見える子ちゃん」です。
そして彼女はそのバグを使って冒険をします。
しかし世界側もそのままやられっぱなしではありません。
例えるなら「グリッチを利用したRTAプレイヤーと、それを妨害する運営」という図式です。
しかもナオはただグリッチを利用するだけではなく、応用し、新たなバグアイテムを創造します。
ここまで聞くと「俺強ぇー物」に聞こえますが、彼女とて万能ではありません。
戦いは相棒の「レオ」任せ。
この「1/2強ぇ」が絶妙なスリルを生み、簡単には進まないアクセントになっています。
新キャラ「ヴィンセント」も登場し、これからの展開に目が離せません!
※以前の1行レビューを更新させていただきました。