何も分からないまま森で目覚めた少女が、人と出会い、町を巡りながら少しずつ世界を知っていく異世界ファンタジー。
魅力は、タイトル通りの「珍道中」感です。最初から大きな目的に一直線というより、行く先々で事件や人に出会い、それをきっかけに次の場所へ進んでいく。主人公と一緒に知らない世界を歩いているような感覚で楽しめます。
主人公のどこか素朴でマイペースな語り口と、時折顔を覗かせる大胆な行動力も印象的。旅の仲間との掛け合いには親しみやすさがあり、その一方で世界や主人公自身には気になる謎もしっかり残されています。
「この旅はいったいどこへ向かうのか?」という期待を持ちながら、気軽に読み進めたくなる冒険譚です。