カップラーメン、出来た。俺は食べようとした。腹が減ってたから、何も考えずに。
なのに、その何気ない行動が、彼女の甘えを呼び起こした。
「待った!」
「…ん?」
待てと言う理由は、山ほどあった。
だから、俺は待った。
それが合理的だと思ったからじゃない。
彼女が好きだから、
彼女がなぜ甘えてくるのか、わかっていたから。
彼女も、自分の気持ちが見透かされていると気づいたらしい。
それで、カップラーメンを使った占いなんて言い訳をこしらえた。
でも、彼女がこだわるその様子は、本当に可愛かったな~。
彼女が心にもたらしてくれるこの調味料を味わっていると、
6分も置かれて伸びきったカップラーメンでさえ、なぜか一段と美味しく感じられる。
…だって、俺はお腹が空いてるんだ。