料理に溶け込んだ、遺伝子レベルで味蕾が反応する美味しさや旨みとは別に。料理の味を左右するのは一口食べたときに脳内へぶち込まれ巡る、シナプスがつなぐ様々な記憶であったり、体の芯に訴えかけてくるような思い出の数々なのだろうか。
スパイスの匂いの中に潜んだ最後のピースは現代的なツールを用いて導き出され、舌に残る痕跡を辿りながら呼び覚まされたメモリーによって確かめられる。
言葉のいらない一皿の匂いがよみがえるときに、浮かんでくる切実な想いを味わってみてください。
素晴らしい物語をありがとうございました。