「味覚と嗅覚を失った少女」と「神様のお茶を淹れる男」という組み合わせがとにかく強いです。軽妙な掛け合いとコミカルな地の文で笑わせつつ、奏音が紅茶で崩れる場面は一気に感情を持っていかれました。特に“美味しい”の一言に積み重ねられた七年分の重みが刺さります。真澄の飄々とした性格も読みやすく、優しさが自然に滲んでいて魅力的でした。