本作はいわゆる異世界ものですが、分類としては純ハイファンタジーです。
昨今、異世界ものといえば……
・理由も何もなく、何故かあるチート
・『スキル』という名前のゲームみたいな能力があり、現実味がない
・序盤の即効性ばかりで後半ダレる
これがほぼほぼの定番となっていますが、本作は違います。
ゆっくり、丁寧に進んでいきます。
即効性の快楽はありません。
しかし、よく練られた美しい世界がまさに糸のように丁寧に編み込まれていく。
その過程がとても美しく、純文学のような魅力があります。
特に『命糸』というアイディアが秀逸。
美しく、尊い。
まさにそんな正統派ファンタジーです。
本当のファンタジー好きに届きますように。