鎌倉の燃えるような夕日と、潮風の匂い、そしてローファーが砂に埋まる感覚までが五感に流れ込んでくるような、あまりにも美しく瑞々しいプロローグに、冒頭から胸がぎゅっと締め付けられました……!咲山けんたろー先生、素晴らしい物語の幕開けをありがとうございます!
「日本一青春ができる学校」の喧騒から一人取り残され、スクールカーストの頂点の子たちに仕事を押し付けられても「受け入れた方が楽だから」と諦めていた雛子ちゃん。夕日に黄昏れることすら「一人だと恥ずかしいから」と避けていた彼女が、誰もいない浜辺で銀色のキャップの小瓶――ボトルメールを拾うシークエンスの、静かな胸の高鳴りの描写が本当に秀逸です。
遠い香川県の小豆島から、荒くて元気な文字で紡がれた「田舎に住む男子高校生」からの真っ直ぐなメッセージ。
最初は環境汚染を心配しちゃう真面目な雛子ちゃんが、意地になって硬いキャップを開け、彼に「きらきらした都会のイメージ」を壊さないように、ちょっと背伸びしたスタバの話題を返すところから、もうキュンキュンが止まりません!