このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(348文字)
短編ストーリーでありながら、文庫本を読んだような、良い意味での疲労感を感じさせる傑作です。ホラーにカテゴライズされていますが、超常現象が発生するわけでもなく、ゴーストもいない。ある意味で、人間の心理こそ一番のホラーということを感じさせられました。誰しも一度はあるかもしれない、言ったことがあるかもしれない一言。しかし、過ぎた歳月は、それを帳消しにするものではないということを感じさせられる傑作です。
「貸して」「いいよ」そのやりとりが、対等な関係であれば問題はありません。しかし、断ることができない相手だとわかっていた場合は、どうなるでしょう。他人事では済まされない二人のやりとりに、次は私の番ではないかと思ってしまいます。
拝読いたしました。もしかして、もしかして…と、最後まで見るとあんなにゾクッするラストとは…😱長い時を経た復讐って怖いですね…
二人の女性の、小学校時代とその十五年後の物語。こちらの作品を読んで気付いたことがあります。私にとっての幸せと後ろめたさは、純粋な正比例の関係にあるのかもしれないということです。つまり、私が幸せになればなるほど、その後ろめたさもまた膨れ上がって私に重くのしかかってくるんです。逃れられないんです。怖くてたまりません。本当にありがとうございました。