読み終えた今、胸の奥が熱い涙でいっぱいです。
これほどまでに「家族」という言葉の尊さを、そして二人の女性が分かち合う「愛」の深さを、肌に触れるような温度感で描き出した作品に出会えたことに、ただただ感謝しかありません。
物語の核となるのは、料理上手で包容力溢れる真紀さんと、時に戸惑いながらも真っ直ぐな愛を返す由奈さん、そして二人の中心で太陽のように笑う紗良ちゃんの三人です。
紗良ちゃんが新しいランドセルを背負い、小学校という新しい世界へ踏み出す姿を、由奈さんが少しの寂しさと大きな愛おしさで見つめる朝の描写
……そこには、血縁を超えた「本物の家族」の
時間が確かに流れていました。
そして、何と言っても心拍数が跳ね上がるほどに熱いのが、真紀さんと由奈さんの二人だけの濃密な時間です。
普段は紗良ちゃんを中心とした穏やかな日常を送りながらも、一歩寝室へ入れば、お互いを渇望し、狂おしいほどに求め合う大人の色香。
特に、指輪という「形のある選択肢」でお互いの未来を繋ぎ合わせた瞬間の、あまりにも美しく、そして切実な魂の触れ合いには、息を呑むほどの感動を覚えました。
出汁の香りや朝の光といった繊細な情景描写の中に、揺るぎない愛の「熱」が同居するこの物語は、読む者の魂を激しく揺さぶります。
家族とは何か、愛する人を守るとはどういうことか。
その答えが、この愛おしすぎる三人の日常の中に詰まっています。
全人類にこの「救い」のような物語を浴びてほしい。
心から、全力でおすすめしたい最高傑作です!