誰しもが平坦な人生を歩んでいるわけではない。上り坂もあれば、下り坂もある。走りやすい道で追い風に押されるときもあれば、足を止めたくなるような日もある。それでも今日を越えていくことは、間違いなくその人自身の力であり勇気なのだと思います。この物語の春香からは勇気を、颯太からは優しさを貰いました。不思議な読み心地でありながら込められたテーマは深く、読み終えたあとも胸の奥に静かに残り続けます。