世の中の不条理を冷徹に見つめる渡祓師の隆玄と家族を失った少年吉右衛門の旅を描いた物語です
正義の味方とは言い切れない隆玄の現実的な生き方やズル賢さが物語に独特の深みを与えています
特にお金のために命懸けの芝居を打つような食えない大人っぷりがリアルで面白いです
一方で妖怪との遭遇シーンは背筋が凍るような怖さがあります
人間の声を真似て獲物を誘い出す大猿など和風ホラーとしての演出が秀逸で常に緊張感が漂っています
不器用な師匠と真っ直ぐな少年の関係がこれからどう変わっていくのか
綺麗なことばかりではない世界を生き抜く二人の旅から目が離せません