第7話 銃弾の豪雨
「お、おい!待て!」あの高飛車女とその弟が勝手に中へ入りやがった。残されたのは私と煌牙だけだ。「私達も行きますかね……?笑」煌牙に尋ねて見る。「俺は此処で待ってろ、と言われたので…瑠唯さんが先行った方が良いと思う…」
仕方が無い……私は銃を握り直し、扉の中に入った。
「ようやく来たんだね。敵に怖気付いて逃げちゃったのかと思ったよ。」高飛車女の弟に言われて腹が立った。「私がそんな事する筈無いだろ……」と私が言い返した直後、目の前の銃声を感じた。私の頭からポタポタ血が溢れて行く。痛みが身体中を駆け巡り、荒波のようにジンジン広める。痛い…痛い!!私はその感覚を他者にぶつける様に、発砲した。先ずは私を撃って来た敵の頭と心臓に1発。敵は勿論人間だ。口から血を吐き出して死んで行った。私は悦びではち切れそうになった身体を押さえ付け、銃を強く握り直す。
私がこうしている内にも高飛車女達はどんどん敵を斬り倒している。『あんな性格の奴らに負けたくなんか無いね。』この怨恨を糧にし、敵を撃ち倒す。今、この時でも私は撃たれている。背中や足の傷がそれを伝えてくれた。
「弾が全部切れた。新たな銃出すから時間稼ぎ頼む。」
私はそう叫んだ。馴れない手つきで新たな銃を取り出す。やっぱり小型銃は扱いやすくて利便性抜群だ。
私は無我夢中で敵へ発砲した。それはまるで、今までの鬱積の感情を弾に一つ独つ込めて相手にぶつけている感じがする。さっきまでは降りしきって私を攻撃して居た銃弾の豪雨すらも今に成っては心地が良い。まるで地に生い茂る楽園を育む甘雨の様な華やかさがある。「あはははは!!」私は白痴の野郎見たいに笑いながら殺人をした。床に垂れている赤い体液が誰の所有物だったかさえも忘れてしまった。もうそんな事は重要じゃ無いのだ。随分穢れた私の手、一切情が無くなってしまった。落ちぶれてしまったな。もう、この豪雨の中にしか居場所が無いんだ。ならば私はトリガーを引き続けよう。この世の最たる者に代わる迄。
そんな事を考えながら弾を発砲して居たら、いつの間にか辺りが静かに戻った。「もう、殺った……のか?」「わざわざ私に聞かなくても解るでしょ…?お前阿呆かよ…」確かにこれは頷ける。床一面に拡がる、この血液を無視出来る奴何かそうそう居ないからな……。「お前さぁ、さっき本当にヤバかったよ?笑ってたじゃん…」そんな事が合ったのか……撃つのに集中してて気づかなかった。「今日は帰ろう。ガチ腹減ったわ。」高飛車女の弟が口に溢す。
私達はその合図でバスへ戻った。バスは思った以上に素早くて直ぐ養成所へ着く事が出来た。
私は直ぐにバスから飛び降り、扉を閉め開けてそのまま自室へ歩みを入れた。「お前、夜ごはん食べないの?」と高飛車女に言われたが、私は「疲れたから寝る。」の簡素な一言だけしか返さなかった。今日は身体中の神経を余す事無く使った感じがする。早く消耗した体力を元通りにしたい。
その想いで眠りに着いた。日が暮れて往くのが分かる。私は窓から立ち込める夕陽を背にし、バッタリと寝た。
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