システムエンジニアとして働く大川柚月は、職場のクールで優秀な先輩・朝倉詩音に強い憧れを抱いていました。
しかし、朝倉先輩には「満月の夜になると吸血衝動と強烈な人恋しさに襲われる半吸血鬼」という秘密がありました。
過酷な労働環境の中で倒れた先輩を看病したことをきっかけにその秘密を知った柚月は、孤独に耐える彼女のために、月に一度の満月の夜を共に過ごすようになります。
本能に抗いながらも柚月を傷つけまいと深く葛藤する詩音と、そんな彼女を恐れることなく丸ごと受け入れようとする柚月の、秘密の共有から始まる物語です。
本作の最大の魅力は、普段は誰よりも頼りになる朝倉先輩が、満月の夜だけに見せる「圧倒的なギャップ」です!
五感が過敏になり、人恋しさに耐えきれず柚月の温もりを求めてすり寄る姿は反則級の愛らしさで、読んでいるこちらの胸までギュッと締め付けられます。
休日に一緒に出かけたり、手料理を振る舞い合ったりと、なんでもない日常を通じてふたりの距離が少しずつ縮まっていく過程がとにかく尊いの一言。
本能と理性の間で揺れ動く詩音の切ない葛藤と、お互いを大切に想い合う温かい感情が絶妙なバランスで描かれる、極上の社会人百合ファンタジーです!