本作は、戦争を「武力」ではなく 制度・通貨・国家構造そのものの再設計 で行うという、極めて異色の政治サスペンス。
主人公は元外交官であり、世界が軍事衝突寸前にある中、彼が選んだのは「撃たない戦争」。その武器は銃でもミサイルでもなく、新たな通貨『環(リング)』 と、それを軸にした国家の再定義である。
読み進めるほど、世界のルールを書き換えるという構想が、どれほど大胆で危険で、そして魅力的な賭けなのかが明らかになる。外交、経済、国際政治、情報戦が複雑に絡み合い、まるで現実のニュースを読むような緊張感が続く。
物語は2027年冬からはじまる。
これ、来年の話なんですよね?ということが、わからなくなるほど引き込まれる。