過去に家族や親友を失い、心を閉ざしていた主人公・有栖川寧々。
彼女は塾のアルバイト先で、美しくもどこか影のある女子大生・東條茉玲と再会します。
少しずつ距離を縮めていく中で、寧々は彼女に対して「離れていかないための呪い」のような重い執着を抱くようになり、ついに想いを告げて二人は恋人同士となります。
本作の最大の魅力は、互いに深いトラウマを抱える二人が、不器用ながらも深く依存し合っていく切実な関係性です!
音楽活動を再開し、過去と向き合い始める寧々と、いじめや親からの拒絶という過去を持ち、弁護士を目指して奮闘する茉玲。
温泉旅行で距離を測りかねてすれ違ったり、相手の愛を疑ってしまったりする、ヒリヒリとするような心理描写に深く引き込まれます。
物語が進むにつれて茉玲の視点も交えられ、実は彼女の方も寧々に対して特別な想いや過去の因縁を抱えていたことが明かされていく展開もたまりません。
ただ甘いだけではない、愛と呪いが入り交じる重めな百合や、傷ついた二人が互いを救済し合うような濃密な感情のやり取りを楽しみたい方に、全力でおすすめしたい作品です!