本作品は、作者様の四部作(と、私が勝手に定義しています!)のオオトリを飾るに相応しい最高傑作です。
主人公の夏木晴(はる)が召喚されたのは、どこか平安時代を思わせる「飛天国(ひてんのくに)」。草木が青々と茂り、花が咲き誇り、秋には紅葉が美しく色づく、豊かな霊力が宿る素敵な場所です。しかし、長らく続く「夜見国(よみのくに)」との戦いで国は疲弊し、束の間の和平すらも反乱軍の襲撃によって破られてしまいます。
飛天国の仲間達との友情、王子・多華との出逢い。戦いで傷つきながらも強靭な意志で困難を退け、時には敵の境遇さえも慮(おもんばか)る主人公・晴。読み進めるほどに、彼女の強さと優しさ、そしてやがて芽生える恋心に触れ、深く心を打たれること間違いなしです。
和風ファンタジーの美しい世界に生きる等身大の主人公と、胸が締め付けられるような恋愛模様を求める全ての読者様に、自信を持っておすすめしたい一作です!!