華やかな舞踏会の場で、異母妹の悪辣な嘘により一方的な婚約破棄を突きつけられた伯爵令嬢のフレイア。
絶体絶命の窮地に陥った彼女を救ったのは、国中が注目する第一王子ルフェウスでした。
彼はフレイアを城に連れ帰り、傍に置くことを提案します。
しかし、聡明で冷静沈着な彼女は、王子が自分に甘い「寵愛」を向けているなどとは微塵も思いません。悪評まみれの自分が選ばれたのは、王子の政敵をあぶり出すための「完璧な囮」だからだ――そう理路整然と状況を分析したフレイアは、自ら危険な宮廷劇の舞台へと足を踏み入れていきます。
本作の最大の魅力は、何と言っても主人公フレイアの圧倒的な「精神力と賢さ」です!
突然王子から見初められるという王道のシンデレラストーリー展開……かと思いきや、浮かれることなく淡々と自身の身の安全を計算し、王子に対して堂々と護衛を要求する彼女の逞しさに、読めば間違いなく惚れ惚れしてしまいます。
一方で、そんな彼女の予想外にドライな反応に面白さを感じ、強く興味を惹かれていくルフェウス王子の姿もたまらなく魅力的です。
この完全に打算と利害から始まったふたりの関係が、どうやってタイトルにあるような「恋を知る」までの甘い展開(溺愛!)へと変化していくのか、先を想像するだけで胸が高鳴ります。
賢く強いヒロインの痛快な物語と、極上の王宮ロマンスを求めている方に全力でおすすめしたい傑作です!