魔法が当たり前になった世界で、魔力量の少ない少年・風立実が、仲間や教師との出会いを通して前へ進んでいく学園バトル作品です。
冒頭から、国立魔術学校、ナイトメア、イラディケイト、悪魔という設定が次々に示され、読者を一気に物語の中へ引き込んでくれます。
主人公の実は、最初から華やかな才能を持つタイプではありません。
むしろ、自分の弱さを痛いほど知っているからこそ、考え、観察し、必死に食らいついていく姿に胸を動かされました。
幼馴染の海斗、鎖上さん、炎谷、綿貫さんたちとの関係も少しずつ広がっていき、ただのバトルだけではなく、仲間が増えていく学園ものとしての楽しさもあります。
そして何より印象に残るのは、悪魔でありながら教師として生徒を導くアマト先生の存在です。
軽い口調で無茶をするのに、いざという時は生徒を守る。
怖さと頼もしさが同居していて、彼の過去や本当の目的をもっと知りたくなりました。
戦闘シーンは迫力があり、魔法の相性や工夫、限界の中での一手が丁寧に描かれています。
特に、勝てない相手にどう向き合うか、弱い自分をどう変えていくかという部分に熱さがありました。
学園バトルが好きな人、落ちこぼれ主人公の成長を見守りたい人、仲間との関係が深まっていく物語が好きな人におすすめしたい作品です。