十二天将が、こんなにも温かく身近に感じられるとは。
結月の頭を撫で、心配し、何かあればすぐに駆けつける。読み進めるうちに、彼らが「歴史に残る名前」ではなく、長い時を生きてきた一人ひとりとして見えてきます。
京都の神社を巡る結月の旅と、彼女の中に残る桜姫の記憶。
二つが重なり始めると、何気なく聞いていた鈴の音や梅の花にも、千年前から続く意味が見えてきます。
あやかしや陰陽師が登場する物語の奥にあるのは、忘れられない人を抱えた者たちの優しさと痛み。
京都の神社を、少し違う目で歩いてみたくなる物語です。
おすすめです!