第20話 西国(ウエスト)王宮-②

「……………。」プリムラは地面を思いっ切り蹴り、距離を詰める。

「アズマ様っ!」リンがこちらに近づこうとする。

「リン!先に行け!王女であるリンが直接行ったほうがいいはず!」俺はリンに先に進むように促す。

「分かりましたっ…!お願いします……!」リンは先に進んでいった。

「四象景律(ししょうけいりつ)-時(とき)。」俺は体勢を整え、剣を構え直した。

こいつの攻撃がこんなに重かったとは…

「ワルパフさん、すげぇな……。」


四象景律-時。剣を扱う者、誰もが簡単に、一番最初に覚える技。花(はな)、節(せつ)、所(ところ)では幾つかの種類がある。

        

 ………だが、"時"においては一つの種類しか

             

                  存在しない。 

そして、生涯一度きりの技………。


  最も簡単であり、 難しくもある………大業。


それを今、放とうとしていた。それは………


「まっ………」

東(あずま)が四象景律-時を放とうとした瞬間(とき)苛立ちと恐怖を孕む者達が参戦する……。


「アズマぁ!!!使うなっ!!!」

空から聞き覚えのある声がした。

「ワルパフさんっ?!そうか、結界が破れたから……。」ワルパフさんは地面を思いっ切り斬り、落下の衝撃を無理矢理なくした。

「こいつは私が殺る。てか、こいつのこと殺したよな?」ワルパフさんもやはりプリムラが生きていることに困惑していた。

「リン様を先に行かしてるんだろ。さっさと行ってきな。イラフ!シオンさんの援護してきて!」ワルパフさんは俺に先に行くよう促したあと、上空にいるイラフに指示を出した。

「ワルパフさん!ありがとうございます!」俺はワルパフさんにお礼を言って、リンのあとを追いかけた。


「マジで死者蘇生できるとは思わなかった!リベンジできると良いな、西の勇者!」私はプリムラに対し、挑発をするが反応はなかった。

「…………。」

意識は、なさそうだな。





「四象景律-時を使わせることは出来なかったか……。ワルパフ・カイゴウめ……。まぁ、いいでしょう。千億パーセントの力を引き出している西の勇者様には勝てないっしょっす!」

ある所から戦闘を覗く少女は不敵な笑みを浮かべていた。

〈西の勇者右腕〉タリフ・セイソ&〈西の勇者〉プリムラ・ヘスペロスVSイースト護衛騎士団団長〈絶対要塞〉ワルパフ・カイゴウ




「リン!」俺は全力で走りリンを見つける。

「アズマ様!無事だったんですね、良かった…!」リンがこちらに近づいてくる。

「あぁ、ワルパフさんが来てくれて。」

「そうでしたか!それじゃあ急いで王のいる所へ向かいましょう!」リンは俺を促した。 

もしかして、もう見つけたのか?それは流石に早い気がする……。俺はリンに着いていく。リンは迷いなく進んでいった。あいつが探知系の魔法を教えてたのか…?そしたら、俺にも教えているはず…。

「着きました!ここが…」リンが扉の前に立つそこは暗く、王がいるとは思えず、俺はリンの言葉を遮る

「お前、本当にリンか……?」リンは俺に近づいてくる。

「当たり前じゃ………ありませんよ?」グサッと音がなった。俺は刺されていた。

「やっぱりな……。」俺は刺された腹を押さえながら、離れていく。

「気づかれちゃった。私の変装ってさ、千億パーセント完璧だと思ってたよ〜。私は〈西の勇者左腕〉タリフ・ソヘンウ。よろしくねっぴ。」

〈西の勇者左腕〉タリフ・ソヘンウVS〈東の勇者〉東





「ウエスト二十九世!私はイースト第三王女、スターリン・イーストです!!扉を開けてください!」私は扉の前で大声で王を呼んだ。すると、ギギギと音を立てながらゆっくり扉が開いていく。

「ようこそ、スターリン様。今日はどのようなご要件で?」王は明らかな作り笑いを披露する。

「言わなくても、分かると思ったのですが……。」私は小さくため息をつく。

「戦争を終わらせに、です!」私は王を睨む。

「ははは、まさかここまでとは……。ですがそちらも劣勢ではないのですか?どう、終わらせるのですか?」王は冷笑した。

「ウエスト(そちら)が降参すればいいんですよ。もういいでしょう。あなたがたの負けです。」

「それはどうかな?こちらにはまだ、兵士がいますよ。前へ出なさい。」王は雑魚兵士たちに指示を出す。

「ゾンネケルン。」私は杖を向け魔法を放ち雑魚を蹂躙した。

「しっかりと、話し合いをしましょうか。」私は笑顔でそう言った。

「は……はい……。」王はさっきまでの余裕はなく、全身を震わせていた。


日本時間,十時四十二分、イーストとウエストによる会談開始。






   

  

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