ノックス十戒を「黴や手垢にまみれた廃れた石板」と切り捨て、そこに潜む「不完全さ」を真正面から突くこの作品、最高に面白かったです。
表向きは本格ミステリーの体裁を取りながら、実は探偵(と助手)が過去に◯◯を××した者たち(ネタバレになるので自主規制)であるという倒錯した設定。事件を解決するたびに「次の探偵」を生み出していくリレー構造が秀逸で、読むたびに背筋がぞわっとします。
各話のトリックはしっかり本格的(密室や偽装工作など)なのに、物語全体のテーマはミステリーの倫理そのものを問いかけるメタ的な深みがあります。残酷描写・暴力描写・性描写ありのタグ通りダークな要素はしっかりありますが、ただグロいだけでなく、冷めた視点と少しのユーモアが混ざっているバランスが絶妙です。
このレビューを書いた時点で5話とまだまだ序盤ですが、この「葬列」がこれからどうなっていくのか、楽しみです。
本当におすすめの作品です!