昭和や平成のオカルトやホラーでは存在自体がないマチアプ。”今っぽさ”を前面に出したホラーで思わず舌を巻きました。映画館自体は平成以前的なものなので余計に。ただ怖い話を聞かされるのではなく、その語りそのものが現在進行形の罠として反転するので、一気に怖さが増します。特に、「視える人」を探す怪異の理屈が妙に腑に落ちて、現代怪談としての手触りが面白いです。儚げな出会いの気配と、そこに潜む底知れぬ闇の深さがうまく噛み合った、良い意味で後味の悪い短編でした。