恋愛ジャンルとして投稿されている本作。しかし恋愛小説にありがちなトキメキや浮いた展開があるわけではない。お役所の仕事と、市民とのやり取りが淡々と描かれている。
最初はジャンルを間違えたのか?と思ったが、読み進めるうちに、これこそが恋愛のリアルなのだと思い当たる。恋愛は、将来を期待した浮き立った気持ちや、成就するまでの一喜一憂、又は失恋の悲しみだけではない。理不尽に思ってもあきらめなければならない時もある。
本作は統計と計算により恋愛をあきらめることを強いられる人の物語。あきらめることのリアルを描き出した作品。
あきらめた経験がある人も、いつかあきらめる日が来る人にも、ぜひ読んで欲しい一作です。