良い意味で肩の力を抜いて読める掌編。
SF特有の小難しいところはなく、それでいてちゃんとSFらしさがある。
後半、宇宙船内の状況から幼き日の夏休みを思い出す流れは、正統派のそれですらあると思います。
タイトルも作品内容をよく体現していて、しっかりとまとめられた一作です。
冒頭の一文から最後の一文まで、印象に残る表現があちらこちらにあり、それでいてクドイわけでもなく、読み心地を損なわない。
何度も読み返して、やはりここの表現は良いなと振り返る。
そんな作品だと思います。
大人から子どもまで楽しめる全年齢向けSF掌編です。