仕事に追われる会社員・水際駿と、明るくて仕事もできる後輩・雛瀬双葉。
そんな二人の日常に、小さな子猫が加わったところから、物語は少しずつ温かく動き始めます。
二人と一匹でご飯を食べたり、お酒を飲んだり、仕事を一緒に頑張ったり。
二人のテンポのいい掛け合いは楽しく、もふもふな子猫との暮らしには癒されっぱなし。
「こんな日常をずっと眺めていたい」と思わせてくれる心地よさがあります。
でも、本作の魅力はそれだけではありません。
物語を読み進めるほどに見えてくる、二人がそれぞれ胸の奥に抱えているもの。
そして、駿が奏でるピアノの音色に秘められた想い。
明るく楽しい今があるからこそ、ふと覗く切なさが胸に響きます。
過去を抱えながら、それでも誰かと過ごす時間によって少しずつ変わっていく……そんな心の動きが丁寧に描かれているのも、とても素敵です。
笑えて、癒されて、ニヤニヤできて、時には胸が締めつけられる。
可愛いもふもふも、胸に響く人間ドラマも、優しい恋の予感も楽しみたい。
そんな方に、ぜひ読んでいただきたい作品です!