下ネタを扱っているにもかかわらず、その構造は驚くほどミステリとして成立しています。
教師たちのトンデモ推理、語り手が勝手に事件を超能力者の仕業へと拡大解釈していく暴走ぶりは、名探偵のパロディとして見事に機能し、読者を巻き込んでいきます。
クラス全体が疑心暗鬼に陥っていく集団心理まで丁寧に描かれ、すべてが事件の様式美として綺麗に組み上がっているのが圧巻です。
扱っている題材は完全にアレなのに、知的な遊びに昇華されていて、読後には笑いと同時に
「なぜこんなに完成度が高いんだ……」という不思議な感動すら残りました。
ぜひご一読を!