本作は、事故をきっかけに異世界へ転生する物語!
……いえ、その一言ではとても語りきれません!
主人公は、73歳の祖母・キク。
腰は曲がっていても、気性はバリバリの昭和育ち。
勝ち気で情に厚い、江戸っ子気質のおばあちゃんです。
しかも転生しても、若返って人格が変わるのではなく、ちゃんと「おばあちゃんのまま」なのが面白い。
そしてバディとなるのが孫のモンド。
……なのですが、異世界転生した結果、まさかの爆炎ライザーの変身ベルトになってしまいます。
本作は、そんなキクが爆炎ライザーの力で美少女へと変身し戦う、まるで特撮ヒーロー作品のような異世界ファンタジー冒険譚です。
ただ、この作品が面白いのは「異世界を救う!」みたいな大義名分だけで動いていないところです。
キクの原動力は、あくまでモンドを元に戻したいという強烈で個人的な感情です。
この祖母の怒りが徹底しています。
曲がらない。ブレない。一直線。
その生き様が気持ち良く、ずっとキクを応援できます。
さらに、戦闘描写は迫力満点。
変身シーンやアクションはしっかり特撮の気持ち良さがありつつ、異世界ファンタジーとしてのワクワク感も強い。
登場人物たちも個性豊かで、掛け合いや駆け引きが楽しく、物語が単調になりません。
「異世界転生」「特撮」「家族愛」という、一見噛み合わなさそうな要素を、ここまで熱く融合させた作品はかなり珍しいと思います。
そして個人的にぜひ見てほしいのが、近況ノートで描かれるキク。
可愛さと力強さが同居していて魅力があります。
このキクから、あの口の悪さが出てくると思うと、なんか面白いです。
一風変わった異世界転生ものが読みたい人にも、熱い変身ヒーロー作品が好きな人にもおすすめしたい一作です。
ヒーロー。この日本で生まれたのならば、大多数の人が通ってきた道であると私は思う。どんな脅威や理不尽に晒されボロボロにされようと、愛する人、そして子ども達の笑顔の為に立ち上がり、悪に立ち向かっていく姿は誰もが一度は憧れたものである。
そんな中、映画館で孫と特撮ヒーローを見ていたキク婆ちゃんは、異世界に転生してしまう。何故か、『変身アイテム』と化した孫と一緒に。もちろん、異世界は分からないことだらけだし危険もいっぱい。それでも、キクは負けない。孫の笑顔のため、そして、孫を人間に戻す為に戦い続ける。その姿は、まさしく我々がかつて憧れたヒーローそのものである。
婆ちゃんの愛が、変身ヒーローの魂と夢の超合体。かつて、ヒーローに憧れた者に是非お勧めしたい作品だ。
異世界転生の皮を被った、昭和特撮愛あふれる極上の異世界ヒーロー物語。
風のエネルギーで戦う改造人間……ではなく、炎をエネルギーに変えて戦うヒロイン「爆炎ライザー」の熱い活躍を描いた作品です。
特筆すべきは、主人公キクさんのキャラクター造形。お年寄りとしてのリアルなディテールや、昭和の女性らしい気の強さと辛辣さ、そして根底にある家族愛が見事に描かれており、めちゃくちゃカッコいいヒロインとして成立しています。
随所に散りばめられた特撮へのリスペクトがたまらなくノスタルジックで、一気に読み進めてしまう引力があります。
また、キクさんとモンド君、亡き夫ジローのそれぞれの愛が、奥深い人間賛歌として描かれており、目頭を熱くさせます。
あの頃の熱い気持ちを思い出したい方、一味違う異世界アクションを読みたい方に、強くおすすめしたい名作です。
黒髪ポニテのBBAが変身ヒーローの力で大活躍する異世界ファンタジー。
数々の必殺技、攻撃手段もさることながら、ジェットエンジンのごとく回転するバックルのタービンのギミックが本当に恰好いい!
作者のぼみアス氏は乗り物にも深い造詣を持っておられるようなので、いずればーちゃん専用のマシン(単車か?)が登場するのかも気になるところ。
相方のモンド君――おばあちゃんを守るなら、自分の残りのスタミナもちゃんと把握しておく器量はほしかった。その上で不安があることには気づきつつも、やむを得ず戦闘に加入する展開だったなら百点満点。
だがまぁ、9歳じゃ仕方ないな!
そこ以外の展開は一切文句なし、気になる評価は……もちろんExcellentだ!!!
危うくおキクさんに惚れちゃうところだったゼ!👉