ひじきの置き方が絶妙です。鉄分にフォーカスされがちなのに、本当に栄養素として優秀なのはカルシウムや食物繊維などの別の栄養素。この説明自体が、「俺」に対する沙也の答えなんじゃないかなと思いました。表立ったところじゃない本質を見る目が沙也には一貫してあるんだろうな。だから「面白がれる」。ただそれが焼きそばで白米を食べれない俺に1品出すというズレた表現になるのが沙也の可愛らしく掴めないところ。白米は日本人なんだからマストという前提条件で、共有はする必要がないと思っている。その少し掴めないでもちゃんと芯を持っているところが魅力的。後半の空気感が、とてもいい。陽だまりの中、まどろむ温かさに包まれ風に祝福され二人の世界がこれから始まっていく。そう思ってみるとこのタイトルが効いてくるな。と原題に戻る。「咲こう。」、その決意の現れとこの人だからいいんだという確信が作品の温度を伝えてきてくれて思わずニヤケてしまいました。