『アーキタイプ』という隣人の存在を通して、人と人との関係を描いた近未来ファンタジー。仮想アバター的テクノロジーが社会に浸透し、現実と別レイヤーの他層が交わるという、複雑で重くなりがちなSF世界観が、主人公 結花 の語り口によって軽快にテンポ良く書かれています。結花を中心に巻き起こる騒動は、サスペンスアクションとして読者を飽きさせない動的な主動線でありながら、一貫して他者との『つながり』というものにスポットを当てて描かれています。あとレイラさんがかわいい。