ボカロ曲を愛する高校生・奏太(かなた)は、自分の心を癒してくれるマイナーながらも最高の楽曲を作る「きらP」というボカロPを崇拝していました。
新学期、彼は同じクラスの気になる女子・茗荷(みょうが)さんが、実はその「きらP」本人であることを偶然知ってしまいます。
憧れのアーティストがすぐ隣にいたという衝撃と、彼女が抱える創作への情熱や友人との複雑な関係。
ただのファンだったはずの奏太は、彼女の「正体」を共有する唯一の理解者として、煌めくような、けれど少し危うい二人の秘密の時間に足を
踏み入れていくことになります。
本作の最大の魅力は、「正体バレ」から始まるスリリングな高揚感と、音楽を通じた心の交流が繊細に描かれている点です!
普段はクールに見える茗荷さんが、作曲の話になると見せる情熱的な一面や、奏太にだけ見せる無防備な素顔のギャップがとにかくたまりません。二人が楽曲の考察を深めたり、プライベートな制作ルームで少しずつ距離を縮めたりする描写には、読んでいるこちらまで胸が高鳴ります。
単なるラブコメに留まらず、才能ゆえの孤独や友情の修復といった「表現者」としての苦悩も描かれた、熱い青春ドラマを体感したい方に全力でおすすめしたい一作です!