透明で繊細な筆致で、五感にじんわり沁みてくる物語でした。静かに、淡々と進んでいくのに、気づけば感情を大きく揺さぶられている。猫とまりちゃんの絆が本当に愛おしい。ミステリー要素もあって、最後で二転三転。私は最後まで、猫の正体を勘違いしていました。だからこそ、ラストが苦しい。最後は号泣しました。静かなのに、読み終えたあとずっと心に残る物語です。エピローグは少しくすっとできて、読後感もとても素敵でした。