悪役に憧れた少年が、落ちぶれた悪の組織「黒金」の魔王として転生する導入がかなり面白いです。単に悪を名乗るのではなく、正義側であるはずの国家英雄「国英」が民間人を犠牲にする世界だからこそ、「悪役」の意味が反転していく構図が熱い。八岐大蛇の触手・毒・吸収能力も厨二心をくすぐる格好良さがあり、主人公の静かな口調と苛烈な戦い方のギャップも魅力。部下を守り、組織を立て直し、歪んだ正義に立ち向かう“理想の悪役”としての歩みが楽しみになる作品です。