恋愛禁止ルールという一本の釘が、3人分の感情を圧縮しつづける。それが引退と同時に一気に解放される構造は非常に気持ちがいい。
回想パートで各キャラクターの内面を丁寧に掘り下げることで、コメディとして笑えながらも、それぞれの想いにちゃんと深みが生まれている。早瀬の閉じ込めたい衝動を抑えるためにフラフラしていたという自制の描写は特に巧みで、ギャグの皮をかぶりながら切実さが滲む。
満の鬼マネージャーという仮面の内側にある不器用な誠実さも、ヒロインたちの暴走に説得力を与えている。
テンポよく読ませながら、各話できちんと爪痕を残す筆力が光る作品だ。