どこかで見たような、どこにでもありそうな酒場兼宿屋。
だが、そこには冒険者たちの栄光と失敗、希望と絶望が静かに積み重なっていく。
本作は、RPG序盤で必ず立ち寄る“宿屋の主人”の視点から描かれる短編集。
彼らが何気なく交わす会話、置いていかれた装備、深夜に帰ってくる傷だらけの冒険者――
ゲームでは語られない舞台裏のドラマが、短いながらも味わい深く切り取られている。
一話完結でどこからでも読める気軽さと、NPC視点ならではのユーモアと哀愁が魅力の、RPG世界の“日常”を描く小さな宝箱のような短編集。