誰かを守りたいという想いが、ゲームの深層システムに干渉し、記憶を代償として奪われていく――
この設定が物語全体の切なさを強く支えています。
最弱職と思われたタンクが、実は“裂け目を修復する力”を持つ特異な存在であり、悠真の「守りたい」という感情そのものが世界を変えていく。
一方で、凛は過去の痛みを抱えながらも悠真を遠ざけようとし、互いを想う気持ちがすれ違う描写が胸に迫ります。
運営による抹殺イベントや猛毒との死闘など、ゲーム内の緊張感も高く、恋と戦いが同時に進む展開は読み応え十分。
記憶を失っても惹かれ合う二人の姿が、まっすぐで美しい物語です。